miz-iro

あかね雲の町

ヒメウツギ

 

庭の隅になんとも清楚な空間を作り出す白い花

鮮やかなツツジの花に彩られる庭にあって

うつむき加減に静かに咲いている

葉の若緑が白い花を浮き立たせて

上品な模様を描き出す

 

 

 

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5弁の花びらと薄い黄色の雄蕊との色合いは控えめな淡色

 

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雨の日には雨粒の様な蕾が

しっとりとしな垂れる

 

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晴れの日にはちょっと上を向く事も、、

 

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わすれな草

 

子供の頃

春になると小川の辺りに咲く わすれな草 を摘みに行き

そのまま一日 友と 野原で遊んでいた

 

今はすっかり見かけなくなってしまったけれど

久しぶりに出会った花の

目の覚めるような爽やかな水色は今も変わらない

 

小さな水色の群れ

見る度に思い出の中に引き込まれてしまう

 

 

 

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この花のもつ懐かしさは

河原での子供の遊びに繋がるからだろうか

 

 

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水の流れ

草の匂い

田で働く人々

膝小僧の擦り傷まで

この花と共にある

 

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 小さな花のひとつひとつに

小さな思い出が連なって

 

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忘れられない 水色 わすれな草

 

 

 

 

山吹

 

 

山吹といえば

七重八重..の和歌はあまりにも有名ですね

山吹の花を見る度にまず思い出すのがこの歌です

 

そして草なのか木なのか

どちらともいえない姿と印象的な山吹色

ヒュンと伸びた茎に点々と付く

黄緑の葉と山吹色の花のいかにも明るい様子は

この歌のイメージとは少し違います

 

ちょうど満開を迎えている山吹の花

日当たりの良い斜面には一面に咲いています

 

 

朝まだ早き林中

 

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山吹の道

 

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弓形に弧を描いて

沢山の花をつけています

 

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膨らみ始めた頃の花芽は

まるでダンスを踊っているよう

  

 

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そして開花

 

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 昼間の陽を集め明るく輝く山吹色

 

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桜が散り山吹の咲くこの時期は

山村生活の全てが動き始める時

果樹園に高原野菜の畑にそして水田に

人々が出て行く時

庭や道端や畔に小さな花たちが

一斉に咲き始めるとき

...

 

 

 

 

 

辛夷

 

まだ緑の無い早春の山にあって

空高く広がる白い花に

思わず見惚れてしまいます

静寂を身にまとって佇む姿は聖く輝いています

 

 

 

 

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 逆光の影もモダンな感じ

 

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 春の空に描かれる模様

 

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 早い春に

駆け足で咲き

瞬く間に散ってしまいますが

とても好きな花です

 

 

 

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人知れず

清らかな空間を作り出す山の辛夷

 

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アズマイチゲ

 

キンポウゲ科 イチリンソウ属 

 

早い春 まだ一面茶色の林の中に突然現れる白い花

まだ冷たい風から身を守るように

20cm程の高さで地面に近く群れている

ひとつの茎にひとつの花を咲かせるので一輪草

細くしなやかに風に揺れている花

風に倒れないように3葉に切れた葉と細い萼花を持っている

 

 

 

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俯き加減にひっそりと花をつけているけれど

何しろまだ周りが枯れ草ばかりなのでしっかり目立っている

 

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早春に咲き

すぐに姿を隠してしまいますが

この一時期に目を引く美しさは忘れられません

 

 

 

 

 

 

薄墨桜

 

美術館のエドヒガンザクラの高木

4月2日にはもうこんなに蕾が膨らんできました

 

 

 

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4月5日には咲き始め

花が丸くあわ粒のように見えます

 

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 梅の花と一緒に咲いています

 

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そして今日6日には一気に満開になりました

 

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早い春です

嬉しいですが気持ちが急いでしまいます

 

 

 

毎年見事な花をつけ

春のしるしになっている

美術館の薄墨桜

 

 

 

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今年もまた

Tennjinncyoに春を齎らしてくれました

 

 

山蕗

 

The season

 

一気にその季節がやってきました

枯れ草の下で雪解けを待っていた蕗のとうが

ごそごそと、、

 

 

 

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日差しの暖かさに誘われて

うーんと伸びをするように、、

 

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枯葉色の山に春の色と香りを呼ぶ合図のように、、

ふきの球とも呼ばれるのはその号砲の意かしら、、なんて、、

 

 

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摘み取ると土の匂いと共に

ふきの香りが広がって

待ち遠しかった春を実感します

 

 

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 雄株と雌株

 

 

 

これからの芽吹きのseason

山は慌しく変化します

私もちょっと駆け足ぐらいしなくては遅れそうです